警官の一隊

 帆村が、この何処に置きようもない重い肉塊を抱えて、腕がぬけそうに疲れてきたときに、やっと正木署長をはじめ、警官の一隊がドヤドヤと駆けこんでくれた。「どうした帆村君。いよいよ蠅男を捕えよったかッ」「はア、ここに抱いて居ります」「なにッ」と署長は目をみはり、「おおそれが蠅男か。想像していたよりも...

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輝《かがや》かしい凱歌《がいか》

   輝《かがや》かしい凱歌《がいか》

 お竜が腰をおさえ、歯をくいしばっているのは、帆村にとってたいへん幸いだった。 帆村は素速く蠅男の背後にまわると、湯|交《まじ》りの砂の中にもがく蠅男を、うしろからグッと抱きあげた。「ううぬ」 と蠅男は満身の力をこめて、抱えられまいと蝦《えび》のように...

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自分の巧妙な義手の話

 帆村は、すっかり観念したように装いながら、実はしきりと時間の経過するのを待っていたのだ。あまり長くなると、きっと連れの楢平が怪しんでこの砂風呂に入ってくるだろうから、そのとき騒げば助かるかもしれないと思っていたのだった。「あの巧妙な手や足はずいぶん巧妙にできているが、一体何と何との働きをするんだ...

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